中国メディア・東方網は1日、中国が世界において政治的、軍事的、経済的な影響力を強めている中で、特に経済的に中国に対する高い依存性が見られる8つの国を紹介する記事を掲載した。その中には、日本や韓国も含まれている。


 記事は、中国が今や世界で最も発展の潜在力を秘めた経済大国の1つになり、世界の貿易において重要な役割を占めるようになったとしたうえで、中国との経済関係が密接な8カ国を挙げている。

 筆頭に挙げたのは、オーストラリアだ。同国が輸出する鉄鉱石の34%は中国向けであり、対中輸出額は同国のGDPの6%を占めているとした。2番目は、政治的な関係が冷えたままの韓国。韓国製品の25%は中国に輸出されており、GDPに対する割合は11%にものぼると伝えた。

 3番目は南米のチリ。同国の税関当局によれば、米国を抜いて中国がすでに同国にとって最大の輸出相手国になったとしている。そして、4番目が日本だ。製造業が国民経済の支柱になっており、輸出全体のうち中国が占める割合は約2割で、輸出額はGDPの3%に相当すると紹介。また、資源が乏しいことから輸入面でも依存があるとしている。

 5番目は、やはり南米のペルー。輸入、輸出いずれにおいても数年前から米国に代わって中国が最大の貿易パートナーになっていると伝えた。
6番目も南米のブラジルだ。豊かな天然資源と工業の基礎がある同国は、中国が最大の貿易パートナーであるとともに、中国にとっても南米ではトップとなる9番目の貿易パートナーだと説明した。

 7番目は、マレーシアである。近年対中貿易額が急成長しており、2009年以降は中国が最大の貿易パートナーになっているとした。最後の8番目はタイ。対中輸出は輸出全体の11%前後、中国からの輸入も全体の約17%でいずれも最大となっており、同国にとって中国は経済を支えるうえで欠かせない相手であると紹介した。

 順番の判断基準は不明だが、いずれの国も中国と大規模な貿易関係にあることは間違いない。また、ほぼアジア地域と南米地域に集中しているのも印象的だ。今後はさらに「一帯一路」の沿線国やアフリカ地域の国が名を連ねることになるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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