日本人が中国語を聞くと、喧嘩しているように聞こえると言われることがある。中国人は声が大きいうえに、中国語は抑揚のある言葉であるため、日本人からすると中国人同士が普通に会話しているだけでも言い争っているかのように聞こえがちだ。


 しかし、中国では実際に人目をはばからずに喧嘩している人を見かけるのも事実であり、中国人からすれば喧嘩をしている人の姿は特に珍しいものではないようだ。それだけに、日本人は他人との摩擦を避け、何事も穏便に済ませようとすることに疑問を抱く中国人は多いという。中国メディアの今日頭条は16日、日本人が争いを好まないことを紹介する記事を掲載し、日本人の静かな社会を分析している。

 記事はまず、中国で放送されている抗日ドラマでは、旧日本兵が「バカヤロウ」と言っている様子が頻繁に映し出されていて、中国人の多くが「日本人は口癖のようにバカヤロウと言う」と誤認していることを紹介する一方、実際に日本へ行ってみると「すみません」という謝罪の言葉をよく耳にすると紹介。また、日本人が他人とぶつかってしまった場合には、ぶつかった人のみならず、ぶつかられた人も謝罪すると紹介し、こうした対応は「中国とは全く異なっている」と驚きと共に伝えた。

 続けて、「なぜ日本人は他人との摩擦を避けるのか」と疑問を提起し、その理由について、「日本人の民度が高いため」、「日本には厳しい法律があるため」など様々な意見があるが、本当の理由は「世間という目があるためだ」と指摘し、日本人は世間体を気にするため他人との摩擦を避けるのだと分析した。

 結論として記事は、日本人は他人と喧嘩しないため一見民度が高いように見えるが、実は世間体を気にし、窮屈な思いで生活しているのだと強調し、自分の意見をはっきり言う中国人を羨ましく思っている日本人は少なくないのではと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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