中国メディア・寧波日報は13日、浙江省寧波市で開かれた日中建築交流イベントで、日本の職人が披露したかんなによる薄削りの技術に、市民から驚きの声が出たと報じた。

 記事は、同市にある保国寺古建築博物館の広場にて12日、日本の職人・阿保昭則さんが木材をかんなで削る技術を披露したと紹介。
阿保さんがかんなを木材に滑らせると、厚さわずか3ミリのかんなくずが長さ2メートルにわたって途切れることなく削り出されたとした。

 そして「かんなくずはまるでシルクのように軽くやわらかで、ほとんど重さを感じない。首に巻けばまるで木製のマフラーのようだ」と評し、その技術を目の当たりにした来場者たちが阿保さんの指導を受けながらかんな削りにチャレンジしたと伝えている。

 この催しは、同博物館で12日に開幕した「哲匠の手―日中建築交流2000年の技芸特別展」の中の特別イベントだという。同展は「木文化と日本建築」、「仏教建築を通じて伝わった技術」、「品茶の文化」という3部構成になっており、「木文化と日本建築」では、日中両国の建築体系の共通点が「木工技術の里帰り」として展示されているとのことである。

 記事によれば、同展は11月11日まで行われる。日本の古代建築は中国文化の影響を強く受けていることから、日本にやってくる中国人観光客の中でも京都や奈良の建築の鑑賞を目的にする人は少なくない。このようなイベントが盛んに行われることで、日本の建築文化に一層興味を持つ人がますます増えることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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