中国メディア・東方網は21日、日本人がある魚が持つ特徴をヒントに新しい超撥水材料を開発したとする記事を掲載した。

 記事は、日本の科学者がフグの仲間であるハリセンボンからインスピレーションを得て、疎水性と同時に弾力性や耐久性を持つというこれまでにない全く新しい超撥水材料を生み出すことに成功し、今後様々な用途への応用が期待されると伝えた。


 そして、従来の超撥水素材は撥水性能がある一方で構造上とても脆く壊れやすかったとしたうえで、日本の物質・材料研究機構が、本来は捕食者から身を守るために備わっているハリセンボンのトゲの構造を、撥水性という全く異なる用途から着目、弾力性や耐久性と同時に高い疎水性を確保する撥水材料を開発し、1000回を超える摩耗や湾曲の試験をクリアしたほか、表面を切っても疎水性を持った切り口が露出し、全体撥水性を維持することが可能だと説明している。

 そのうえで、ハリセンボンから着想を得た画期的な撥水材料構造について、樹脂と混ぜ合わせるだけでその物体に撥水性が得られることなどから、科学者たちは今後物に撥水性を持たせるための塗料など様々な方面で用いられることになる可能性があると認識していると紹介した。

 身の危険を感じると体をぷくっと膨らましたうえに、通常は寝ている無数のトゲを立たせるユニークな魚・ハリセンボンは、鑑賞の用途だけではなく沖縄など南の地域では比較てきポピュラーな食材としても知られている。そんなハリセンボンのトゲからインスピレーションを受けた撥水素材の発明は、中国の人びとに改めて「日本人の発想はとても柔軟だ」という印象を与えるものになりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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