日本と中国の教育方法はだいぶ異なっていると言えるだろう。かつての日本も詰め込み教育を採用していたが、中国の場合は日本の比ではなく、そのボリュームには驚かされる。
そしてとにかく受験重視なのが中国の教育の特徴だ。中国メディアの捜狐は4日、中国人から見ると「日本の教育もすごい」と伝えつつ、それには7つの理由があったと紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介した1つ目は、「マナーは知識の前に教える」こと。幼稚園からテストと宿題の毎日を繰り返す中国とは違い、「日本の小学校では3年生までテストらしいテストがない」と紹介。むしろ、小学校低学年までに社会性やマナー、動物や大自然を愛する心を育てることで人格形成に努めていると伝えた。

 2つ目は、「新学期が4月始まり」のため、桜が咲き草木の芽吹く春に新生活が始められると紹介。
3つ目は、「掃除の時間」、4つ目には、「給食」、5つ目には、「修学旅行」があり、いずれも学びの場になっていると感心している。中国では、簡単な掃き掃除をさせる程度で、校内の掃除は専門の業者を雇うのが普通だ。記事は、日本では清掃の時間を通して、子どもがほかの人と一緒に協力して作業に当たることを学び、働く人を尊重できるようになると称賛した。

 記事は残りの2つについて、「書道が普及」していることと、おしゃれな「制服」も日本の教育の良い点だと伝えている。書道は中国から伝来したと言われているが、中国で学ぶ子どもは非常に少ない。筆者は、日本人の字はみんなきれいで、手帳もアナログの手書きが好まれているのは書道のおかげではないかと感心している。


 日中の教育にはそれぞれの良さがあるのかもしれないが、日本では知識以外の教育も重視されていることが分かる。中国では「教育」というとすなわち成績のことで、受験戦争に勝つことを何より重視しているので、教育に対する根本的な考え方が違うのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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