記事はまず、中国も製造業で発展し、製造大国にはなったが製造強国ではないと指摘。中国企業はある程度会社が大きくなるとすぐに手を広げて不動産や金融などで儲けようとするが、日本企業は研究開発に力を入れ、匠の精神で「本業だけに専念」しているとその違いを強調した。
そのうえで、日本人には奇抜とも思える柔軟な発想があると分析。例えば、目薬を差せる眼鏡、裏ポケット付きネクタイ、雨の日に水をためられる傘、猫に履かせるブラシ付き靴、電車で寝ても安心な吸盤付きヘルメットなど「面白い発明品も多い」と紹介した。
日本人の発明するものは単に「面白い」ものばかりではなく、実用的なものも少なくない。記事は、日本人は手すりや酒の缶に点字を付けると紹介。視覚障がい者への配慮も見られる。さらには、アイディア商品もあると紹介し、「普通のおじさん」が、ユーモアあふれる木製のからくりおもちゃを作ったり、紙でおもちゃを作り商品化する「普通の人」もいたりして、一部の発明家に限らず「国民全員が何かを発明したいと思っているようだ」と感心している。
すべてが世界中に広まる大発明になるとは限らないが、日本では次々と新しいものが発明されていると言えるだろう。では、ほとんどは「役に立たない」発明なのだろうか。記事は、これだけ多くの発明があれば、多くが無駄になったとしてもいつかは「火花が出る」と指摘し、「だからこそ日本からはノーベル賞受賞者がこれだけ多いのだ」と結論づけた。
中国では、何をするにも「儲けになるかどうか」が判断基準になっており、それが日本と中国の大きな違いと言えるだろう。日本では、儲けに直結するかどうかは別として、意外と柔軟な発想のできる人が多く、これが日本を製造強国としている要因の1つなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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