年々温暖化が進んでいると言われ、2019年の夏も各地で観測史上最高の気温が記録された。熱中症を避けるためにもエアコンは必需品になっているが、エアコンの設置の仕方には日本と中国とで違いがあるという。
中国メディアの今日頭条は11日、日本のエアコン室外機の設置について紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者によると、日本に旅行したある中国人が「日本の建物にはエアコンの室外機が見当たらない」と話したそうだ。いうまでもなく、日本でも室外機は外に設置するものだが、比較的目立たないように設置する場合が多く、二階やマンションなどではベランダに室外機を設置することも多いだろう。記事は、中国では居住スペースをとられる場所に室外機を置きたがらない人が多いが、日本では「室外機が強い日差しにさらされるのを防ぎ、景観にもよく、こまめに掃除しやすい」との理由でベランダに設置するのだと紹介している。

 これは、日本人は普段目につかないものでも、自分の所有物はいつもきれいにしようとしていることを体現していると言えるだろう。中国では室外機は壁に掛ける形で設置する場合が多く、購入してから一度も掃除したことがなさそうな汚れ方をしているのがほとんどだ。家の中など、自分の目に入る部分だけきれいなら満足してしまう中国人の傾向と関係しているのかもしれない。

 筆者は、日本人の生活は細かいところにまで目が行き届いていると称賛。屋内に置いている室外機には、目隠しになるようなカバーをかけ、周りには植物を置くなど外観にも気を使っていると伝え、シンプルで収納を重視し、物を大切にし、そのうえ自分の所有物をきれいにすることで他人に迷惑をかけないようにしている、と日本人から学べることを紹介している。

 日本人は、中国人が普段気にしない生活の細かなところにまで気を配っていると言えるだろう。それを細かすぎる、神経質だと思う人もいるのかもしれないが、家の外にまで気を配れるというのは、他人の気持ちまで考えられる日本人の良さと言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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