中国メディア・東方網は12月29日、日本と香港のリーグでプレー経験のあるサッカー元ウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン氏が、中国サッカーについて「お金の使い方を分かっていない」と批判したとする記事を掲載した。

 記事は、フォルラン氏が近ごろメディアのインタビューに応じた際、アジアのサッカーに対する見解を披露したと紹介。
まず、日本については1990年代にブラジルやウルグアイなど南米のサッカー文化を学ぼうとし始め、長い間継続してきたことで強いチームになったと語ったとした。また、最も大事なこととして、日本のサッカー界がユースサッカーの発展に多くの金銭を注ぎ込んだと評したことを伝えた。

 そのうえで、中国についてはユース育成への投資の重要さを理解せずに、際限なく別の場所にお金を注ぎ込んでいると指摘し、「1+1は2だが、サッカーの世界はそうではない。お金を投入すれば実力が上がるほど簡単なものではない。これも、中国サッカーが抱える大きな問題だ」と述べたことを紹介している。

 さらに、日本については「将来世界チャンピオンになるという気持ちを持ち続けている。
彼らは優れた技術も持っていて、目標に向かって一つ一つ積み重ねている」と語ったとした。

 フォルラン氏は2014-15年にセレッソ大阪でプレーし、16年にはインドのムンバイ・シティFCに短期間在籍、現役晩年の18年には香港リーグの傑志に4カ月ほど所属し、19年8月に現役を引退した。香港でのプレー経験は持つものの、中国本土のクラブには所属経験がないフォルラン氏だが、中国サッカーの状況には憂慮を抱いているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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