日本は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が続く中国に様々な支援をしている。日本政府は中国を全力で支援すると表明し、企業も次々とマスクなどの救援物資を送っている。
街の中には「武漢頑張れ」のメッセージが見られ、寒空のなかチャイナ服を着た14歳の少女が頭を下げて中国への寄付を募る姿は中国人を感動させた。

 それでは、なぜ日本はこれほど中国を全力で応援しているのだろうか。中国メディアの環球網は17日、日本が全力で中国を支援しているのは、「自分のためでもある」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人は中国への支援について「中国も日本を支援してくれたから」恩返しのつもりだという話を聞くと紹介。「こういう時はお互いさま」と言ってくれる人もいると伝えた。しかし記事は、日本が中国を助けてくれるのは自分のためでもあると分析している。

 そう言える理由の1つは、中国が倒れると日本経済に大打撃となるからだ。中国は日本にとって最大の貿易相手国であり、観光業も中国人旅行者に頼るところが大きい。また、中国に工場を持つ日系企業も多い。そのため日本は中国を早く立ち直らせるため「全力」なのだと指摘した。オリンピック開催国である日本としては、時間がない焦りもあるとした。

 また、中国を助けるのが自分のためでもあるもう1つの理由は、「日本人と中国人との距離感」の変化があるという。
今ではより多くの人が、留学や結婚、仕事などで双方の国を行き来するようになっている。そのため、日本人にとって中国がより身近になり、中国の災難を「自分のこと」のように感じて全力になるのだと分析している。

 とはいえ、毎回災害に遭うたびに国内外からの支援を受けて立ち直ってきた日本としては、災難に見舞われている国を援助するのに理由付けはいらないと感じる人も多いのではないだろうか。この日本による支援が功を奏し、一刻も早い解決を見るのを期待したいところである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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