記事の中国人筆者が視察したのは、産業用ロボットなどの展示会だったようだが、展示会場に足を踏み入れて「たった5分」ほどで「日本の工業力に震撼させられてしまい、形容することのできない複雑な気持ちにさせられた」と振り返っている。さらに、「日本の製造業や工業の実力の高さ」について疑問を持つ人は世界にほとんどいないと指摘しつつ、「実際にその実力を目の当たりにすることで、日本がなぜ製造強国と呼ばれるのかが分かった」とした。
多くの中国メディアが報じているように「日本の製造業は衰退している」、「日本の電機産業は時代遅れ」というイメージを抱いていたという筆者。だが、展示会を視察することで「日本が工業分野で今なお世界最先端の実力を持ち、さらには中国はもちろん、欧米にも負けない技術の応用力があること」を目の当たりにしたと紹介。この筆者は展示会場で様々なデモンストレーションを見たのだろう、日本のメーカーは商売において「新しい技術」と「品質」を追求としていることが良く分かったと伝えた。
また記事の筆者は、展示会場でもう1つ印象的だったのは、各メーカーのブースにいた日本人エンジニアたちだったと伝え、作業着を着用してブースを訪れた客に説明するエンジニアたちは機械を熟知しており、機械の原理に対して深い知識を持っていることが見て取れたとしたほか、自社の製品に対して強いプライドを持っていることも見て取れたと紹介し、こうした態度が「中国で噂になっている日本人の匠の精神なのか」と実感したと伝えた。
記事は、中国は現在、国を挙げて製造業の高度化に取り組んでいるものの、展示会を視察することで日本の製造業には「学ぶべきことが数多く存在することが良く分かった」と主張。中国人は往往にして「成果をあげるための近道」ばかり探す傾向にあると指摘する一方、一歩ずつ着実に前進してきた日本の製造業を見ていると「基礎を固めずに近道をしても、新しい技術やイノベーションに取り組んだところで意味をなさないのではないか」と思ったことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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