中国人は日本に在留する外国人のうち、国籍別で最も多いのは中国人だ。留学のほか、仕事のために日本で生活することを選ぶ中国人は少なくない。
中国メディアの百家号は23日、「国外に数多くある働き口のなかで、日本を選ぶ中国人が多いのはなぜなのか」と問いかける記事を掲載した。

 「経済が発展した国で働くこと」は中国人にとって「短期間で多くの収入を得る手段」の1つとしてまず思い浮かぶものであるようで、記事は「出稼ぎの行き先として人気だったのは韓国やシンガポール、ドバイ、オーストラリア、ニュージーランドなどで、たくさんの選択肢があった」と指摘。国外で数年、一生懸命働くことで、帰国後には家族のために豪邸を建て、さらには自分で事業を起ち上げて成功を収めるという事例はこれまで数多く見られたと紹介した。

 続けて、日本も中国人にとって人気の出稼ぎ先となっていることを紹介しつつ、日本が継続して魅力的な出稼ぎ先として選ばれている理由について、独自の主張を展開。まず、日本で働く中国人の数は外国人労働者の26.6%ほどを占めると指摘し、「既にこれだけの中国人が働いていることは、日本で働くことを考える中国人にとっては安心の種になる」と伝え、日本と中国は物理的に近いうえ、多くの同胞が暮らす日本であれば「困った時に何らかの支援が期待できる」ことが人気につながっているようだ。

 さらに、最も大きな要因としては「収入の多さ」を挙げ、同じような労働であっても日本であれば中国よりも圧倒的に多くの収入を得ることができ、「数年だけ生活を切り詰めて我慢すれば、多くのお金を貯めることができる」と強調。
ほかにも、治安や衛生面を含め「生活環境が良いこと」や「外国人労働者であっても福利厚生がある」など、収入以外の要素も他の国々より魅力的だと論じた。

 記事は、紹介した要素は「職種や働く地域によって大きく異なり、日本に行けば必ずしも成功するとは限らない」としながらも、日本は中国人を含めた外国人労働者にとって働くうえでの魅力が数多くある国であることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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