中国メディア・東方網は30日、日本の首相指名に関するユニークな規定のほか、地方自治体が定める拘束力や罰則のないユニークな条例を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本では首相が国会議員による投票で選出されることが広く知られている一方、実は「くじ引き」で決まる可能性もわずかながら存在すると紹介。
「参議院規則」では首相指名選挙について、投票で過半数を得た候補者が首相に指名され、誰も過半数に満たなかった場合は得票数上位2人による決選投票を行い多数だった候補が指名されると規定されているとともに、同じ得票数により決選投票へ進む人が決まらない、あるいは、決選投票で2人が同じ得票数になった場合はくじびきで決定するとの規定が設けられていることを伝えた。

 また、各地方自治体が定める条例にはユニークなものが少なからず存在するとし、岐阜県では1967年に「家庭の日を定める条例」が施行され、毎月第3日曜日が青少年の健全な育成を進めることを目的とした「家庭の日」と定められていることを紹介した。

 さらに、岡山県美星町が1989年に「美しい星空を守る美星町光害防止条例」を施行し、美しい星空を守るために市民や滞在者、事業者に対し過剰な照明器具の使用を制限したことを伝えた。そして、この動きは複数の自治体に広がり、都道府県レベルでも鳥取県が2018年に「鳥取県星空保全条例」が施行されたとしている。

 記事はこのほか、新潟県南魚沼市が2013年に地元の特産品である「コシヒカリ」の普及促進に関する条例を制定し、朝食にコシヒカリ、または、その加工品を食すよう奨励する文言を盛り込めば、京都市も2013年に「京都市清酒の普及の促進に関する条例」を定め、居酒屋にて地元名産の清酒にて乾杯することを奨励したと紹介。同市の条例は、いわゆる「乾杯条例」として別の自治体にも広がったことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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