そんな中国のタクシーについて、中国メディアの快資訊は27日、中国本土で走るタクシーには「ほとんど日系車が採用されていない」と論じる記事を掲載し、「日系車は燃費に優れていて耐久性も高いのに、なぜタクシー運転手から選ばれないのか」と問いかける記事を掲載した。
燃費が良く耐久性に優れている日系車は、タクシーとして非常に適していると言える。しかし記事は、中国の街中を走るほとんどの車は日系車では無いと指摘し、運賃の安さから中国人の身近な移動手段として使われるタクシーは「なぜ日系車を採用しないのか」と疑問を投げかけた。
記事は、この問いの理由として、日系車は確かに維持費は安価だが、中国車に比べると「車両の購入コストに大きな差がある」と指摘し、タクシー会社にとっては中国車の方が安上がりであるのが現状だと指摘。
また、地元経済を支える自動車メーカーを保護するため、各地域のタクシー会社では地元のメーカーを優先的に採用してきたと紹介、たとえば北京では北京現代のタクシーが走り、上海では上海大衆や奇瑞自動車のタクシーが走っていると紹介した。それゆえ日系メーカーの工場が多く存在する広東省では日系メーカーがタクシーに採用されるケースもあるが、そんな広東省でも北京現代のタクシーをよく見かけるのが現状だ。
近年の中国ではタクシー業界にEV化の波が押し寄せていて、急激な勢いでEVタクシーが増えている。これは中国政府が環境対策の一環でタクシーを含めた公共交通機関の車両をすべてEVにする政策を推進しているためであり、エリアによっても異なるが、タクシーのEV化では中国メーカーが勢力を伸ばしていると言われている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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