中国では多くの人が地震を経験したことがないと言われる。四川省など、大規模な地震がたびたび発生する地域は確かに存在するものの、それはあくまでも一部の地域だ。
地震の少ない中国では日本のような防災意識が乏しく、耐震性に乏しいレンガ造りの建築物も少なくない。

 日本では大規模な地震がたびたび発生するが、建築物がほとんど倒壊せず、地震の後も長い年月にわたって住み続けられると聞いて、多くの中国人は驚くという。中国メディアの騰訊は5日、日本の建築物が地震でも倒壊しないことを紹介する記事を掲載し、地震が頻繁に発生する国だけあって「その造りに手抜きはないのだ」と伝えた。

 記事はまず、日本は地震が頻繁に起こる国であり、これまでに何度も震災を経験してきたとは周知の事実であるが、日本には地震にも負けない「不死鳥」のような建築物が建ち並んでいると紹介した。

 続けて、中国や欧州では建築資材として「レンガ」が使用されることが一般的だが、レンガは揺れに弱く、地震で容易に倒壊してしまうことを指摘。事実、四川大地震では倒壊したレンガ造りの建築物の下敷きになって大勢の人が犠牲になったと言われている。


 一方、日本の建築物は「鉄筋コンクリート」や「軽量鉄骨」を骨組みとしていると紹介。また、木造であっても「箱型構造」にすることによって、地震の揺れを家全体に分散させ、耐震性能を向上させていると強調したほか、日本では中国のような手抜き工事「おから工程」はほとんど存在しないと強調。手抜きがないからこそ日本の建築物は100年でも立ち続けるのだと論じた。

 家屋やビルを長持ちさせるには、手抜きのない設計・施工に加え、大小さまざまな手入れを怠らないことが大切だが、中国の建物にはその両方が欠けているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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