記事はまず、3カ国において縁起がいいと好まれる数字を紹介。
そして、中国人は8という数字を非常に愛しているとし、こちらは8の発音がお金儲けを表す「発財」の「発」と近いことが理由だと解説。車のナンバープレートでも8の人気が高いほか、2008年の北京五輪でも現地時間の8月8日午後8時8分8秒に開幕するという「こだわり」ぶりを見せたと伝えた。
さらに、日本人も中国人同様8を好むものの、その理由は発音ではなく「八」が末広がりを想起させるためであるとしたほか、西洋文化の影響を受けた日本では「旧約聖書」に由来する7という数字も縁起がいいとみなされるようになったと紹介している。
一方で、好まれる数字が3カ国で微妙に異なるのに対し、忌み嫌われる数字はほぼ一致していると指摘。3カ国とも「死」の発音に近いことから4を極度に好む傾向があるとした。そのほかに、日本人は4と並んで9も「苦」を想起させることから敬遠されており、両方の発音を持つ「櫛(くし)」も縁起が悪いものとして扱われてきたとしている。
記事は、数字に対する良いイメージと悪いイメージは日中韓の東アジア3カ国が持つ長い文明の歴史を表すものであると紹介。現在に至るまで、言葉に対して畏敬の念を抱き続けており、それぞれに「音が似ているために忌み嫌う」事例がたくさん存在するのだと伝えた。
漢字文化圏として近い文化や習慣を持つ日中韓の3カ国だが、日本と中国で8を好む理由の違い、さらには日本で敬遠される9が中国では「久」(長続き)を想起させるとして好まれるといった事例からは、互いに微妙な文化的な違いを持っていることがうかがえる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
中国の骨董品コレクターが「日本人を永遠に見くびってはいけない」と感じた理由
不名誉な「アジア一」になった日本が、いよいよ本気で動き出した=中国メディア
一見取るに足らない町工場にこそ潜む、日本の製造業を支えてきた「匠の心」=中国メディア
日本の土産物店は、どうしてこんなに「記念品」が充実しているのか=中国メディア
こんなものも・・・あまり知られていない、日本の「世界一」=中国メディア