東アジアにおける米国の同盟国と言えば日本と韓国だ。どちらも米国からステルス戦闘機F35を購入する意向を示しているが、中国メディアの騰訊はこのほど、韓国にF35が急ピッチで引き渡されていると伝える記事を掲載した。


 韓国メディアの報道によると、韓国はすでに米国から24機のF35が引き渡されたという。記事は「この引き渡しは驚くべきスピードだ」とし、さらに韓国は40機のF35を追加購入し、うち20機は空母の艦載機となる可能性があると伝えた。

 この理由について記事は「大国としての地位を求めることが韓国では上から下まで共通の認識となっている」と分析。そのために空軍力を強化しているのだという。また、周辺国の軍事力に対抗する必要もあるが、特に「日本に負けられない」との意識は「政治的に正しいこと」となっていると指摘、日本は147機のF35を購入予定であるため、あるアナリストは「韓国は80機を購入予定だが、さらに倍増して160機とする可能性もある」との見方を示している。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で米国ではF35の生産に遅れが出ており、韓国が追加で発注した40機の引き渡しは2022年から2023年に遅れる可能性があるという。また、韓国が開発中のKFXのプロトタイプが来年にも完成する可能性があるものの、プロトタイプから実機に至るまでにさらに数年かかるため、「東アジア一のステルス戦闘機大国」の計画実現にはかなりの時間がかかるだろうとしている。

 記事は、日本が大量のF35を購入するだけでなく、韓国がすでに24機のF35を保有しており、しかも大いなる野望を抱いていることに警戒感を示している。こうした日韓の動きは中国にとって大きな脅威となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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