
記事の中国人筆者は、中国国内はもちろんのこと、中国国外でも最近は「日本称賛が過ぎるのではないか」と不満を示している。列に並んでいるアジア人や、礼儀正しいアジア人の写真や動画がネット上で紹介されると、すぐに「日本人はすごい」と称賛されるが、それが中国人のこともあると指摘した。
例えば、最近ある動画配信者が、混雑した駅で人々が礼儀正しく列に並ぶ様子をネットにアップし、そこに「日本人の民度は高い」という内容の文章を添えたところ、「その駅は中国であり、並んでいるのも中国人」であるとして、「炎上」したケースがあったと伝えている。配信者は「これは日本の駅を撮影したものだ」と主張したものの、実際には北京市内の駅だったことが明らかになったという。
中国では日本人の民度の高さは認めながらも、「何でも良いことをするのは日本人で、悪いことをするのは中国人」とイメージが固定化されてしまうことに、多くの中国人は不満と焦りを感じているのかもしれない。駅で並ぶ様子についての騒動は、それが表面化した1つの例に過ぎないのだろう。