記事はまず、明治維新後の日本がドイツ帝国を手本にしたように、近代においてドイツの国力は日本を上回っていたと指摘する一方、日本は1968年に国内総生産(GDP)でドイツを超えて世界第2位になったと強調。そして、今もドイツは経済力で日本に負けていると指摘し、「ともに敗戦国という共通点があるとはいえ、日本経済はどうやって戦後にドイツを逆転したのか」と問いかけた。
これについて、ドイツは敗戦によって「国が二分されたのが痛かった」とし、東西ドイツが統一されたのは1990年になってからだと指摘する一方、ドイツ人と同じように勤勉で優秀だった日本人には「ドイツ人にはなかったチャンスがもたらされた」と指摘。それが朝鮮戦争やベトナム戦争によって生じた「特需」であったとし、この特需によって日本経済は急速に成長できたのだと論じた。
そして、日本は製造業における「質が高くて、価格が安い」という強みを最大限に生かして米国や欧州の市場を「侵略」するような勢いで進出し、あっという間にドイツを抜き去ったと指摘。逆に、ドイツの貿易は穏やかな方法で、輸出すると同時に輸入もすることでバランスを保ってきたと紹介する一方、日本の貿易競争力はあまりに高かったため、米国の怒りを買い、プラザ合意によって貿易競争力を削がれてしまったと指摘した。
続けて記事は、日本はその後もバブル崩壊などの苦境に何度も直面し、経済成長率も低迷し続けてきたと指摘する一方、それでも今なお経済規模はドイツより上であるのは特筆に値することを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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