記事はまず、かつての名称「漢城」について、1394年に李氏朝鮮が漢陽に遷都した際、「漢城府」と改名し、500年以上にわたって使用されてきた名称だと紹介。日韓併合後は「京城」と呼ばれたが、第2次世界大戦後に「都」を意味する韓国語の「ソウル」という名称になったと伝えた。
しかし、「ソウル」は韓国の固有語であるため漢字表記がなかった。日本ではすぐに「ソウル」と呼ぶようになったものの、漢字圏の中国などではその後も「漢城」が使用されていた。その後、2005年に当時のソウル市長が「ソウル」の漢字表記を「首爾」とすると発表。そのため、中国でも「漢城」を使用しなくなったという。
一方で記事は、これは「脱中国化」を意味するわけではないと指摘。都を意味する名称を付けることは中国でも過去に行われており、南京や北京がその例だと説明している。
「脱中国化」と言えば、最近では台湾でその傾向が強く、中国が強く反発しているため、「ソウル」の名称も脱中国化ではないかと勘違いする中国人がいるのだろう。韓国が過去に首都の中国語名を変更したことまで「脱中国化」と疑ってしまうのは、それだけ中国が過敏になっているということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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