中国は世界第2位の経済大国であり、世界への影響力も大きいが、それでも「先進国」ではない。アジアで「先進国」と呼べる国はいずれも国土面積が「小さい国」ばかりと言えるようだ。
中国メディアの快資訊はこのほど、アジアの先進国を日本、シンガポール、イスラエル、韓国の4カ国としたうえで、なぜ面積が「小さい国」ばかりなのか、その理由について分析する記事を紹介した。

 記事はアジアで「先進国」と呼べる国はいずれも面積が小さかったり、資源が少なかったりと不利な環境のなかで発展してきたとし、それが可能だった理由の1つとして「面積が小さく人口が少ないことは、発展を阻害する人為的な問題が少ない」ことでもあると主張した。政策を実行しやすく、経済の地域差を小さくでき、人口密度が高いので経済発展の成果を多くの人が享受できる環境にあったとしている。

 2つ目は、「粘り強さが極めて強い」ことだ。日本の武士道精神、韓国のたゆまず努力する姿勢、イスラエルの知識欲、シンガポールのイノベーションが発展に寄与したと指摘し、それぞれの国民には優れた「国民性」があったと論じた。

 最後に、「小さい国」ゆえの「強い危機意識」のおかげでもあると主張。日本は自然災害が多く、イスラエルは長年にわたる紛争を経験しており、シンガポールはその地理的な位置が東南アジアの要所にあり、韓国は北朝鮮と一触即発状態にあるため、「危機意識の中で団結できていること」が大きな財産となったと説明している。

 記事は「小さい国」であることの利点を強調し、大きな国である中国が先進国となれないことを弁解しているようにも感じるが、先進国になる条件が「小さい国」であることとは言えないはずだ。中国も先進国の仲間入りを果たしたいと思うなら、相応の努力が求められるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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