中国のポータルサイト・網易に30日、ウイグル族に対する人権問題で新疆産の綿使用を停止している海外ブランドに対する不買運動が起きている中国で、不買の対象になるはずのナイキの製品が逆に売り上げを伸ばしているとする記事が掲載された。

 記事は「人類は物忘れをする生き物である。
特に一部の悲しい『中国人』はそうだ」とした上で、西洋資本のアパレルメーカーが集団で新疆産綿花の使用ボイコットを表明する中、集団の中に入っているナイキの新しい「エアー・ジョーダン」シューズがネット上で飛ぶように売れており、女性ものだけでもすでに34万件の注文が入ったと伝えた。

 また、不買運動の影響によりナイキの商品がECプラットフォームから姿を消すとの情報が流れたことにより、「熱狂的」な駆け込み注文が発生したと紹介。「これを見て怒る人もいれば、背後でこっそり笑う人もいるだろう。そしてもし、魯迅先生が100年後の中国人青年のこの様子を見たら、どんな感想を抱くだろうか」と評している。

 中国人の消費行動は政治的な状況に大きく左右されるものの、100%の影響を受けるわけではないということをナイキの駆け込み消費が表していると言えそうだ。記事は、このような中国人の「自由に裏表を切り替えられる性分」について、韓国人さえも熟知していると指摘。2017年に高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題でロッテ免税店が中国人による不買運動に巻き込まれたさい、ロッテグループの会長が「心配することはない。値下げすれば彼らは買いに来る。過去の経験から言えば、彼らの不買行動は一陣の風のように過ぎ去っていく」と語ったことを伝えた。

 そして「実際に、韓国人の言っていたことは的中した」とし、1年後には500万人の中国人が韓国を訪れ、ロッテ免税店には再び長蛇の列ができるようになったのだと紹介している。

 記事は最後に「本当にかわいげのある中国人。徳をもって怨みに報いるという士大夫の精神を持っている。
そしてまた、『健忘』がわれわれ民族のレッテルにもなっているのである」と皮肉たっぷりに評した。(編集担当:今関忠馬)


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