
これによりニップンは全国8工場体制に。福岡工場と合わせた臨海部2工場の製粉能力は、九州におけるシェア3割超の規模まで拡大する。
ニップンの前鶴俊哉社長は「九州は国内における小麦の有力産地。原料調達規模の拡大により、九州地区の生産者とのつながりをさらに強化し、より安定的な国産小麦を調達できる。東福製粉では、九州麦を前面に出した小麦粉や全粒粉などに定評がある。ニップンでもこのような特徴を生かした製品を投入していきたい」と意欲を見せた。
堀内俊文副社長は「九州の名門と仕事ができることを楽しみにしている。当社の福岡工場は高い生産能力を誇るが、那の津工場が新たに加わることでスケールアップが可能になる。九州地区における小麦の流通の中で生産者とタイアップしながら一気通貫で顧客ニーズに応えていく」と抱負を述べている。
東福製粉は1932年設立の製粉会社。2016年に日本製粉の完全子会社に。