イトーヨーカ堂は、カート・スマホを活用したセルフレジシステム(IYマイレジビビットカート/ビビットスマホ)を導入する。レジ業務効率化に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)施策の一環で、同システムの導入により、レジ待ち時間の短縮やレジ係との接触機会の低減を図るとともに、ライフスタイルに合わせたチェックアウト方法の選択を可能とする狙い。


今回の取り組みは、東芝テックのカート型セルフレジ、スマホ型セルフレジとイトーヨーカドー店舗のPOSシステムを連携。イトーヨーカドー店舗の食品売場で、客自身が商品バーコードを読み取りながら買物をするというもの。

導入に当たっては、買物カートにタブレットやスキャナーを備えたカート型セルフレジと、客自身のスマホにアプリをダウンロードして利用するスマホ型セルフレジの2種類を用意した。

まずはイトーヨーカドーの曳舟店(東京都墨田区)、武蔵小金井店(東京都小金井市)、浦和店(埼玉県さいたま市)、八柱店(千葉県松戸市)で導入。年度内に9店舗で追加導入し、計13店で導入する。

支払いは、会計エリアにある専用精算機に取引データを送ることで、現金、クレジット、nanacoなどの電子マネーやコード決済など、従来と同じ決済手段が可能。

決済完了後は、小型セキュリティゲートに精算済みレシートをかざすだけ。精算済みであれば通行が可能。精算前でレシートがない場合や通過済みのレシートでは通過時にアラートが通知される仕組みだ。

コロナ前の人手不足に加え、コロナ禍で感染予防対策など、コンビニを含め、セルフ・セミセルフレジの導入などレジ業務の効率化が進んでいるが、今回のカートやスマホを活用したセルフレジシステムを導入することで、さらなるレジ業務の効率化を図るとともに、買物客、店員双方の安全対策としても活用する。
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