
発表会の席上、松尾哲哉取締役専務執行役員は「家庭用の新商品は生活者のトレンドを踏まえ、おいしさを原点にパーソナルユース・健康・バリューバランスをテーマに開発。業務用はインバウンドを含め外食・総菜とも需要は好調ながら、バックヤードの人手不足はますます深刻化しており、おいしさと簡易オペレーションを両立した商品でお役立ちしていきたい」と述べた。
家庭用は炒飯類の市場が直近10年で約200億円増と拡大基調にあり、ラインアップ強化で一層の成長を目指す。主力品「本格炒め炒飯」は年間売上150億円以上を誇るが、今春は焼豚をブラッシュアップ。サイズ、香ばしさ、ジューシー感をそれぞれアップさせた。新商品「たっぷり卵のえび炒飯」は市場でありそうでなかったフレーバー。食べ応えあるえび、風味も感じられる大きな卵、自家製えび香味油で町中華のおいしさを再現した。
パーソナルユース市場を開拓する一環で麺類の強化を加速しており、デュアル調理麺の第2弾「コクと旨味の魚介豚骨ラーメン」を発売。汁あり(魚介豚骨ラーメン)・汁なし(まぜそば)を好みに合わせて選べることがポイント。第1弾の「本当に旨い担々麺」は発売2か月強で150万食のヒット商品となった。
健康ブランド「everyONe meal」を3月から全国展開する。
業務用は、各業態とも最大の課題である人手不足に貢献できる商品の開発を推進。おいしさをベースに利便性・健康感も追求した。
「特撰中華 具沢山春巻」手作り・専門店品質の新商品として、「究極の唐揚げ」「ブロスハンバーグ」がヒットしており、今春は「特撰中華 具沢山春巻」を投入。具材量を従来比1.4倍にし、皮はパリッとした食感と照りつやにこだわった。
「宮城県蔵王産ミルクのとろ~りクリームコロッケ」も自信の逸品。独自技術でクリームのなめらかさが持続し、新たなパン粉とバッターを採用したことで衣のサクサク感も長持ちする。
「素材そのままカリフラワー」は、生鮮に匹敵する風味と栄養素を保持している。過熱蒸気による加熱で高品質をキープし、先行したブロッコリー類は好調な売れ行き。