
基本方針について、商品本部飲料・酒・加工食品部でカップラーメンを担当するマーチャンダイザーの長谷部徹氏は「節約志向の高まりで消費環境の先行きは楽観できない。各商品ともおいしさにこだわり、価格以上の価値を感じていただけるように磨き込んでいく」と話す。
25年2月通期のカップラーメンカテゴリーの販売実績は前年クリアを見込む。「セブンプレミアム」における「梅」の拡充について、長谷部氏は「価格が安いだけではなく、品質やボリュームなどお客様の満足度を高められるかが重要」と説明。その一環で、昨秋に和風(うどん・そば)のどんぶりカップ麺をレギュラーから大盛(同198円)にサイズアップした。タテ型のレギュラー(同158円)と併売し、より多様なニーズに応える。
「飯田商店 しょうゆらぁ麺」店頭では、カップ麺(ラーメン・和風)の定番アイテムは「安心価格」として継続的に訴求していたが、昨年9月からは「うれしい値!」のPOPに切り替え、値ごろ感をアピールする。
衷心価格帯の「竹」に位置付ける「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」(同240円)が引き続き好調。同品は「セブンプレミアム」全品の24年(1~11月)売上ランキングで堂々の1位にランクインする。「味や品質など価格以上の価値を感じて買っていただけている」(長谷部氏)と手応えは大きい。
ワンランク上の「松」は「セブンプレミアム ゴールド」で展開。

一方、23~24年にHIKAKINプロデュースの「みそきん」がヒットしたように、話題性のある新商品も企画したい考え。長谷部氏は「おいしさはもちろんのこと、お客様に新しさや楽しさを感じていただき、来店動機に繋がるようなカップラーメンを提案できれば」と構想する。