
同商品は、アイスコーヒーとしてのおいしさを追求した「ネスカフェ」の専用商品。
具体的には「すっきり軽やかな味わいと豊かな香りが特長で、ブレンド、焙煎、抽出のすべての過程で試行錯誤を重ね、酸味を抑えつつ香りやボディを引き立てることにこだわった」と飲料事業本部の尾﨑由唯氏は説明する。
大きな特徴は、食品を凍らせ専用の機械で真空に近い状態にして乾燥させるフリーズドライ技術を用いて製造された「ネスカフェ」の中で最も冷たい水やミルクにも溶けやすい点。
尾﨑由唯氏 スイス本社のR&Dセンターのアイデアをもとに、日本の開発チームと工場、 マーケティングで連携して試作と分析を繰り返し、“クリスタルフローズン製法”を編み出し世界のネスレに先駆けて日本で製品化を実現した。
同製法について生産本部製造サービス部の木本明宏氏は「淹れたてのコーヒー液を丁寧に凍結しコーヒー本来の豊かな風味を逃がさずに閉じ込めた。凍結乾燥条件の最適化により、コーヒーパウダーの粒の内部により大きな隙間を形成することに成功した。隙間に冷たい ミルクや水が入り込むことで、これまでにない溶けやすさを実現している。私たちが長年にわたり培ってきたフリーズドライ技術と専門知識が最大限に活かされており、溶けやすさと味わいに優れた自信作」と胸を張る。
粉末タイプのため、好みの濃さに調整でき、アレンジメニューにも使いやすいのも特徴。

ラインアップは瓶・つめかえパック・つめかえ用袋・スティックブラックの4形態。3月10日に一斉に発売開始され、アイスコーヒーの最需要期である夏に向けてデジタル広告・店頭プロモーション・消費者キャンペーンなどを幅広い展開を予定している。
導入状況については「全国で順調に品揃えが決まっており、当初の想定を上回っている状況。
開発の背景はアイス飲用の拡大にある。
