
サッカーをしている小学生(新4-6年生)と保護者29組56人が参加。
トークセッション柿谷曜一朗さん清原知子さん当日は高円宮記念JFA夢フィールドのクラブハウスに集合。施設内のカンファレンスルームにて開会式・記念撮影の後、第一部では管理栄養士・公認スポーツ栄養士として多くのアスリートの食事をサポートしてきた日清オイリオグループの清原知子さんが、サッカーに取り組む子ども達の身体づくりに必要な食事や栄養についてアドバイスした。
清原さんは、スポーツに取り組む小学生年代の子どもは「男子も女子も大人と同等かそれ以上のエネルギーが必要」と説明したうえで、これから成長期を迎えるにあたり、強い身体づくりの食生活のポイントとして「バランスの良い食事をすること」「毎日3食、十分なエネルギーを取ること」を挙げた。
世界で活躍するためには
食べることもトレーニング

「サッカーが上手な人はたくさんいるけど、ご飯を食べることがトレーニングと思って取り組む人が、大きくなって成長できると考えるようになって、プロになるという自覚が芽生えた」と身体作りの重要性を伝えた。

食事と栄養について学んだ後は、JFA夢フィールドの天然芝ピッチに移動。
日清オイリオグループ
管理栄養士/公認スポーツ栄養士
清原知子さんからのアドバイス

■成長期には多くのエネルギーが必要
参加者の小学校4-6年生は、成長スパート直前あるいは真っ只中であり、成長スパートの時期は「食事・運動・睡眠」が大切で、「食事」では十分なエネルギーを摂ることがまずは重要。
スポーツをする小学校4-6年生は、親世代と同等かそれ以上のエネルギーが必要で、その理由は、生命維持や活動に使うエネルギー以外に、背を伸ばしたり、体を大きくするといった成長に必要なエネルギーが上乗せされるため。成長スパートを迎えるタイミングには、成長のためにエネルギーをしっかり摂ることを意識して、エネルギー不足にならないようにする。
■バランスのよい食事を心がけよう
バランスのよい食事も大切。バランスのよい食事は、「基本の4品(主食、主菜、副菜2品)+牛乳+果物」が揃っている。ご飯やパンなどの主食、肉や魚などの主菜、野菜を使ったサラダや汁物など副菜2品の基本4品を毎食必ず、それに牛乳や果物をプラスすることを心がける。遠征先でのバイキング形式の食事の時も「基本の4品+乳製品+果物」を意識して、メニューを選ぶようにする。
エネルギー源となる3つの栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の中でも、「脂質」は体の中で作り出すエネルギー量が1g9kcalと最も多く、効率的なエネルギー源。
■朝ごはんをしっかり食べよう
朝ごはんを食べると体温が上がり、集中力も上がるので、朝練前にも朝ごはんをしっかり食べること。そして、おにぎりやパンだけということはせず、質を高めることも大切。
例えば、トーストにハムとチーズをのせてトーストにする、更にトマトソースとピーマンもプラスしてピザトーストにする、野菜ジュースやスープの副菜、ヨーグルトも追加すると、摂取できる栄養素もエネルギーもアップ。
自分でヨーグルトやジュースをプラスするなど、できることは自分でやることも大切。
何よりも大事なことは、サッカー同様に食事を楽しむこと。家族や友達と囲む笑顔あふれる楽しい食事が、子ども達のエネルギーとなります。保護者のみなさんには、楽しい食卓共に、子ども達の食生活をサポートしていただければと思います。
・日清オイリオと日本サッカー協会の取り組み
日清オイリオグループは、スポーツにおける食の大切さの啓発や地域貢献を目的として、全日本U-12サッカー選手権大会をはじめとする、スポーツ振興活動を推進している。
JFAが主催する「JFA全日本U-12サッカー選手権大会」には、2006年から協賛を開始。小学生および保護者、指導者を対象に強い身体づくりに必要な食事や栄養の知識とともに、学び実践することの大切さを伝え続けている。
・食事・栄養セミナーの取り組み
2006年~2016年には、全国大会の期間中、保護者・指導者を対象に強い身体をつくるための食生活を学ぶセミナーを開催。
今回初めてJFA共催のリアルイベント「世界で戦うための強い身体づくり&サッカー教室」を開催。ダイジェスト版は5月20日に公開予定。
https://www.nisshin-oillio.com/sports/taikai/u12.html