物流2024年問題でトラックドライバー不足が深刻化するなか、手積み手降ろしによるドライバーの負担軽減や荷待ち時間の削減に向けて、「パレット輸送を導入し、自社製品の輸送に必要なトラック確保を安定化させようとする企業の動きが強まっており、JPRレンタルパレット供給枚数の増加につながっている」(同社)と分析する。
JPRが利用企業に供給するレンタルパレット枚数は23年度に5000万枚を突破。19年から6年間の伸長率は平均2.3%に対し、24年度は5.8%と大きく伸長。加工食品や日用品のほか、農産物や冷凍食品、菓子など新たな業界でも利用が拡大している。
JPRでは、パレット輸送の推進に向けてレンタルパレットの共同回収システムを整備。共同回収拠点の登録数は24年度には全国約3000か所に拡充し、加工食品・日用品を扱う卸売業や小売業の物流センターを中心に、EC・ドラッグストア、低温(冷凍食品)センター、青果卸売市場など新たな業種へと広がりを見せている。