
9日、開催に先立ち挨拶したエヌエス研究会の佐藤治男会長は「『Grandex2025』のテーマは“お菓子売場を創造する”、サブテーマは“価値ある売場、価値ある商品”。5つの売場提案を行い、その中に29の企画を用意した。(エヌエス会員の)皆様からいろいろなアドバイスをいただき相当の労力を要して開催に辿り着けた」と語る。
テーマ性・トレンドを加味した売場提案では9つの企画を用意。
エヌエス研究会の佐藤治男会長 そのうちの1つとなる話題・トレンドの提案としては、SNS起点の購買行動が一般化していることを受けて、マシュマロやグミなど“バズっている”菓子を集約した。
SNSを中心に咀嚼音や食感動画が人気となっていることから、音や食感で菓子を分類してZ世代の購買体験に鮮度感を演出することも提案。
「スッパイVS辛い」と題した企画売場も提案。これは、SNSやTikTokを中心に“激辛チャレンジ”や“すっぱい顔チャレンジ”がトレンド化したことを受けた動き。チャレンジ欲を刺激し複数購入を促進するものとして企画された。
ストレス社会が進行し、その解消手段として“背徳感あるご褒美おやつ売場”を提案。

昨今のコメ高騰を受けた提案としては、朝食代替で喫食する即食菓子(餅菓子・洋半生菓子・ビスケット・シリアル・キャンディなど)を陳列した。
そのほかテーマ性・トレンドを加味した売場提案では、インバウンドで売れる菓子を国別に並べたコーナーや防災・非常食のコーナー、パウチ形状の商品をまとめたコーナーを設けた。