伊藤園「お~いお茶」国内外で大谷翔平選手効果じわり
本庄大介社長
 伊藤園「お~いお茶」グローバルアンバサダーの大谷翔平選手効果がじわり広がっている。

 伊藤園は今年1月、大谷翔平選手と昨年交わしたグローバルアンバサダー契約に加えて、MLBと大谷選手が所属するロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約を締結した。


 1月以降の海外での手応えについて、6月3日、決算説明会に臨んだ本庄大介社長は「ドジャースの本拠地である米国・西海岸で『お~いお茶』の伸長率が非常に高くなっている。ティーバッグも大谷選手のデザインラベルを展開したことで上向き、日系・アジア系のスーパーや通常のスーパーにおいても回転が上がってきている」と語る。

 今後も引き続き、ドリンクとリーフをセットにして米国・西海岸で提案強化していくほか「健康を前面に押し出して全米の大都市周辺でもっと伸ばしていく」と意欲をのぞかせる。

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本庄大介社長 国内では、3月3日に「お~いお茶 大谷翔平ボトル」を数量限定で発売開始したところ、3月単月の販売数量は、飲料市場が前年を下回った中、前年同月比5%増を記録した。

 「お~いお茶」のマインドシェアについては、全国15-79歳男女3000人を対象に、市販の緑茶飲料について思い浮かぶブランド名や商品名に関する質問を投げたところ、「お~いお茶」の回答率(マインドシェア)が24年3月の26.8%から今年3月に35%へ上昇した。

 ヘビーユーザー層も拡大した。1月のパートナーシップ契約締結以降、「1週間に2本以上購入して下さる方(の割合)が11.2%から16.3%に上昇し、着実に大谷選手の効果が出始めている」と述べる。

 この勢いを加速させるべく、6月30日には、最盛期の売上拡大に向けて「お~いお茶 大谷翔平ボトル」(2025年夏ver.)を数量限定で発売開始した。

 同商品は、大谷選手の“投げる・打つ・走る”のそれぞれのプレースタイルをデザイン。
 具体的には、「お~いお茶 緑茶」では“投げる”、「同 玄米茶」では“打つ”、「同 ほうじ茶」では“走る”と、大谷選手が活躍する姿をそれぞれあしらっている。
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