▼出足の早さが成否を分けるといっても間違いなさそうだが、準備数を見誤ると機会損失リスクも増える。販売期間中の需要予測がこれまで以上に大きな意味を持つ。昨年は12月の駆け込み需要に対応できなかった企業もあった。
▼二極化の消費傾向はさらに色濃くなる。高級食材を楽しみたい人に向けた贅沢おせちだけでなく、物価高を反映しコスパ訴求型おせちも増えた。百貨店では4段2万円台といった商品の販売にも注力する。
▼おせちの平均単価は低下している。最近はオードブルも人気だ。伝統食としてのおせちが愛される一方、カジュアルなメニューとして楽しむユーザーが増えている。