
9月2日、会場で取材に応じた中田祐子常務取締役は「梅の魅力に触れご自宅でも麺料理に使っていただいたり、暑くなったら梅というイメージを持っていただけたりしたら嬉しい」と語る。
店舗名は梅と麺を掛け合わせた造語の「うめん」。梅と麺の意外な組み合わせをテーマに、「冷やし梅クリームうどん」「梅ピーナッツ担々麺」「梅とトマトのパスタ」の3種の麺メニューのほか、「完熟梅のパフェ」や「完熟梅サワー」「完熟梅ソーダ」のスイーツ・ドリンクメニュー、梅干を凍らせた「冷やし梅」も販売している。
メニュー開発にはフードクリエイターの丸山千里さんが携わった。
中田食品の「うめん」 今回の出店を機に、今後は家庭用だけでなく業務用の提案にも注力していく。
「例えば、ご家庭で梅干を食べなくても外食で梅のパスタを食べるといったように、梅の食シーンを拡大していきたい」と述べる。
「完熟梅のパフェ」と「完熟梅サワー」に使用している業務用の梅ピューレの販路拡大も狙う。
これには「傷などを理由に通常は高値で売れない梅でも、加工することで有効活用し農家さんに還元したい」との考えが反映されている。
初の万博出店については「不安もあったが、SNSでの反響や売上が想定以上のものとなった。若い方やファミリー層、海外の方など幅広い方に来ていただけている」との手応えを得る。
日や時間帯によっては、一時的に注文受付を中止するほど列をなすこともあるという。
出店は社内にも好影響を与えている。
「麺メニューの意外な組み合わせに梅の可能性を感じられた。
「うめん」は一般社団法人大阪外食産業協会のORA外食産業パビリオン「宴~UTAGE~」内で、8月25日から9月7日までの2週間限定で出店している。