尾家産業 クオリティ追求で支持獲得へ 名古屋で秋季提案会
時短・簡便で好評、今後品揃えを拡充
尾家産業は8月26日、名古屋市中小企業振興会館で「2025年秋季提案会」を開催した。今回は「磨き」をトータルテーマに、今後厳しさを増すであろう消費環境の中で、来店客や施設利用者等の支持を勝ち取る商品・メニュー提案を行った。
当日の来場者数は約520人。新規1社を含むメーカー99社が出展し、今秋冬の新商品やイチ押し商品をプレゼンした。

開会式で尾家健太郎社長は、「外食環境は好調ではあるが、物価高で消費者の節約志向も見えている。そういった中でお客様のメニューに磨きをかけていただくために、洗練されたアイデアをこの提案会で一つでも多く持ち帰っていただきたい」と語った。

尾家オリジナル企画では「プライベートブランド(PB)」「Hoppetaグルメ」「冷凍おせち」などを展開。

「PB」コーナーでは、頭もまるごと美味しく食べられる特大サイズの有頭エビフライや、下ごしらえ不要で自然解凍で使えるブロッコリー、アボカドダイスなど新商品15品とリニューアル商品5品を取り揃えた。

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時短・簡便で好評、今後品揃えを拡充電子レンジで簡単調理できる一人前設計の「楽チン!冷凍おかず」は、今春の発売から評判も上々。現在10品。年明けに品揃え拡充を予定しているが、あわせて新商品開発に向けたアンケートも会場内で実施した。

同社・溝口正則東海北陸地区統括によると、同地区業績は4-7月累計で104%。注力分野の数字もPB112%、ヘルスケア118%、宿泊業態118%とし、いずれも全社平均を上回った。

「今までは値段を上げたらお客様が離れるというイメージがあったが、いまはそうではない。
価格を維持してもクオリティが下がったらお客様は離れていく。安いものを求められる時代ではなくなった」(溝口統括)として、クオリティ重視の提案を推進。

「当社としてはPBを使ってクオリティを上げ、メニュー単価は下げるという提案を行っており、またそういう商品の開発を強化している。結果、PB導入率が非常に上がっている」とする。

ヘルスケア分野は、東海北陸地区にヘルスケア専任の営業を2人配置し、顧客の要望に細かく対応。仕入れ先の集中が進むヘルスケア業態でワンストップの取引獲得を狙う。

宿泊についても、朝食メニューのクオリティを追求。今後は地産地消をより強化していく考えだ。
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