
9月22日、まろやかなお茶のあまみにレモンのフレーバーを掛け合わせた「お~いお茶 LEMON GREEN」(以下、LEMON GREEN)をリニューアル発売するとともに米国で新発売する。
「LEMON GREEN」は、今年3月の発売開始以降、緑茶飲料市場で手薄とされる女性層や30代以下の若年層を多く獲得している。
9月11日、発表した吉田達也マーケティング本部緑茶ブランドグループブランドマネジャーは「レモンと緑茶の組み合わせによる爽やかな香りにご好評をいただき、手応えを感じており、これからさらにアクセルを踏んでいきたい」と述べ、女性層や若年層の獲得に意欲をのぞかせる。
米国向け「お~いお茶 LEMON GREEN」(左) 中身の刷新にあたっては、秋冬の嗜好に合わせて微調整に留めた。
「お茶の甘みを少し立たせるようにして、そこに香りがのっかってくるようにした」と説明する。
パッケージについては「秋冬は味の濃いものを食される方が多いと考え、春夏の涼しげな透き通った水色から秋冬に合わせて濃いめに刷新した」と述べる。
コミュニケーション施策としては、大谷翔平選手を起用した新TVCMを9月22日に放映開始する。新TVCMは「LEMON GREEN」の日米同時発売を祝う内容に仕立てられている。
同日、「LEMON GREEN」とともに「お~いお茶 YUZU HOJI」を期間限定で新発売する。
「素材由来の香りのナチュラルフレーバーというサブカテゴリを創出していけるような動きをしていきたい」と力を込める。

米国の茶系飲料売場について、小城真国際事業推進部部長は「ほとんどが有糖茶。他社の無糖茶があったとしても、『お~いお茶』のような中性に近いもののではなくて、(殺菌作用のある)酸っぱいものが並ぶ」と指摘する。
有糖茶が大勢を占める中、「お~いお茶」はトライアルされにくい傾向にある。この傾向を打破すべく「LEMON GREEN」を投入する。
「日本の緑茶飲料を初めて飲まれて、甘くないだけではなく、海藻のような香りがする異質なものと感じられる方もいる。そうした中で『LEMON GREEN』は緑茶にレモンとレモングラスを加えた味わいで、香料は入れていない。『LEMON GREEN』をきっかけにして将来、『お~い茶 緑茶』も飲んでいただきたい」と期待を寄せる。