カテゴリでは、コロナ前の19年度と比較してデザート(5%増)、FF・厨房(4%増)、デリカ・日配・冷食(3%増)、無印良品を含む日雑品(2%増)が伸長した一方、来店数の減少で落ち込んだのは米飯・麺(9%減)とソフトドリンク(11%減)。
13日決算発表に臨んだ竹増貞信社長は、デザートの伸長について「メリハリが効いた。価格と価値を見比べた時に価値を感じてもらえれば、200円台や300円台でもしっかり購入してもらえる」と説明する。
2月に期間限定で実施し「プレミアムロールケーキ」などのデザートもラインアップして話題となった「盛りすぎ!チャレンジ」についても「供給が全く追いつかず、結果的にお客様にご迷惑をおかけしたが、あのような分かりやすい企画は高い評価が得られると分かった。『近くにある店』という特長を最大限生かしながら、買い求めやすさを分かりやすい形でしっかりと訴求できた」と振り返る。
今後は、賃金の上昇と物価の上昇のバランスに注視していく。「水道光熱費は現状落ち着きつつあるが、今後は不透明。価格についてもコモディティ商品は引き続き上がっていくとの予想もある。春から賃上げの動きがあるが、仮に可処分所得が増えずに物価だけ上がっていけば、財布のひもはさらに締まってしまう」と語った。
コロナ禍で定着した家庭内需要は継続していくとの見方を示し、旅行需要やインバウンド需要の回復に期待を寄せる。