以前、20代女子200人に「男が答えて好印象な○○」というアンケートをとったところ、「好きなミュージシャンは?」の質問で圧倒的な支持を集めたのがMr.Children(以下、ミスチル)だ。
約4人にひとりの48人が「ミスチル」と答え、2位はFUNKY MONKEY BABYS、BUMP OF CHICKEN、レミオロメン、ゆず、EXILEの9票。
この結果について、『ドリカム層とモテない系』などの著書があり、コンサバ系の女性心理に詳しい作家の能町みね子氏は、こう分析する。
「男子にカラオケで歌ってほしいという点で票を集めたのではないでしょうか。あと、ミスチルのイメージもこの人気に寄与しています。メディアにあまり出ないので“アーティスト感”があるんです。だから、『そこまで私はミーハーじゃない』と言いたい女性にとって“ちょうどいい”ミュージシャンなんだと思います」(能町氏)
確かに合コンの2次会やデートで行くカラオケで、男性の定番ソングといえばミスチルだ。
だが一方で、「男性にカラオケで歌ってほしくないMr.Childrenの曲は何?」にも、この『抱きしめたい』は2位にランクインしている。この問いに対する1位の回答は「(歌ってほしくない曲は)なし」なので、実質的には1位となる。
この相反する結果は何を意味するのか、桜井和寿氏のモノマネで結婚式に引っ張りだこのピン芸人・ミスッタチルドレンこと小田嶋政志氏はこう解説する。
「この曲はあくまでも“好きな人”に歌ってほしいのであって、そうでない男性に歌われても変な空気になるだけです。この回答の中だと『君が好き』(※)も要注意ですね。
実際、女性たちに「歌ってほしくない理由」を聞くと、「外されたらその人のイメージが台なしになる」(28歳)、「ベタすぎてサムい」(30歳)という声が寄せられた。
上手に歌ってくれたらうれしいけど、下手だと幻滅度もハンパない『抱きしめたい』。“勝負曲”にしていた男性も多いはずだが、この結果を聞くと歌うのが怖くなる?
(撮影/佐賀章広、取材協力/ボールルーム)