仮面女子・猪狩ともか、1年ぶりのリベンジ始球式に「感無量です...の画像はこちら >>

車椅子で始球式を行なった猪狩ともか

アイドルグループ・仮面女子の猪狩(いがり)ともかが、9日の西武-ロッテ戦(メットライフドーム)で始球式を行なった。

埼玉県出身で大のライオンズファンである猪狩は、昨年の9月8日に同球場で始球式を行なったが、「去年はワンバウンドで(始球式を)終えた。

(次は)ノーバンをやりたいと思っていた」と、そのリベンジに燃えていた。

しかし今年4月、事故で脊髄を損傷し、車椅子生活となった。それでも5月に更新された本人のブログでは、「キャッチボールは始球式をイメージしながら!」と、父親とのリハビリの様子を公開するなど、再びマウンドに立つことを夢見ていた。

仮面女子・猪狩ともか、1年ぶりのリベンジ始球式に「感無量です!」

炭谷がサインを集めたユニフォーム

ほぼ1年ぶりとなった今回の始球式は西武の炭谷銀仁朗選手から提案。投球前には炭谷からもらった選手たちのサイン入りユニフォームも披露。

「炭谷選手が主導で、できるだけ多くの方のサインを(もらった)と聞いてうれしかったし、リハビリを頑張る励みにもなった」

と、改めてその喜びを明かした。

そして猪狩は、

「車椅子生活になったんですけど、もう一度リベンジしたいという夢は変わらなくて。なので感謝の気持ち。ライオンズにもエールを送る気持ちで投げたいです」

と意気込み投球へ。

仮面女子・猪狩ともか、1年ぶりのリベンジ始球式に「感無量です!」

メンバーの海月咲希(みつき・さき)と森下舞桜(まお)のサポートでグラウンドへ向かう猪狩

マウンド手前から笑顔で大きく振りかぶって投げた球はバッターボックス前に落ち、ツーバウンド。観客からの大きな拍手に包まれながらグランドを後にした猪狩は、悔しそうな顔で「ダメだった~」とこぼしていた。

始球式後の会見では、

「車椅子で投げるのは初めてなので、最初は5メートルすら飛ばなかったけど徐々に練習しました。

飛ぶようにはなりましたけど、キャッチャーまでは届かなかったです」

と心残りはありつつも、再び始球式ができたことには「感無量です! たくさんの方々が『お帰り』と迎えてくれてうれしかったです」と晴れ晴れした笑顔を見せていた。

仮面女子・猪狩ともか、1年ぶりのリベンジ始球式に「感無量です!」

取材・文/鯨井隆正 撮影/鈴木昭寿