日々何気なく使っている日本語だが、「言語は生き物」という言葉通り、「正しい言葉づかい」と「まちがった言葉づかい」の境界は時にあいまいだ。
そのあいまいさは、「言葉の番人」である校閲者をも迷わせる。
「ひさしぶり!会うのはいつぶりかな?」
久しく会っていなかった知人に再会した時に言いがちなこのセリフ。広く使われているので特に違和感がない人もいるかもしれない。
ただ「ぶり」の前に<物事の起点>がくる言い方は誤りなのだそう。「ぶり」の前には<経過した時間>が来るのが正しい。だから「いつぶり」といういい方は厳密には誤用なのだ。
「ぶり」を使うなら「会うのは何年ぶりかな?」などが正しい。「いつ」を使うなら「会うのはいつ以来だろう?」などだ。
ただ、多くの人が「この言葉づかいはおかしいのでは?」と感じていても使い勝手の良さから広まっている言葉は少なくない。「ぶり」に「以来」の意味を持たせる「いつぶり」もそうした言葉の一つである。
■「義理」なの?「実」なの?「義実家」という不思議な言葉同様に、ちょっとした違和感を持ちながらもつい使ってしまうのが「義実家」という言葉。「義」と「実」という相反する言葉が同居していて、たしかによく見ると変な言葉ではある。
「配偶者の実家」をあらわすこの言葉だが、家制度の下では、婿入りしたり嫁いだりした人は、婚家に属することになるので、そもそも配偶者の父母の家が自分の家ということになる。「義実家」という言葉は、時代の流れによって家制度がゆるんだことから生まれた言葉だと考えられるのだ。「義理の両親」という言葉の延長として使われるようになったのかもしれない。
では、この言葉は「まちがった言葉」なのかというと、そういうわけでもない。まだ新聞などでは使われないが、「新語」として採録している辞書もある。今後さらに使う人が増えていけば、いつかは正式な言葉としてメディアで使われる日が来るのかもしれない。
◇
日々変わっていく言葉には、校閲者でも惑わされることがしばしば。本書を片手に振り返ってみると、「この言葉、なんだかおかしいな?」と思い当たる言葉があるかもしれないし、気づくといつのまにか使わなくなっていた言葉を思い出すかもしれない。
普段意識することのない、言葉の変化に気づかされる一冊だ。
(新刊JP編集部)
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