ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド32のファーストレグが18日に行われ、レアル・ソシエダとマンチェスター・Uが対戦した。

 2016-2017シーズン以来の優勝を目指すマンチェスター・Uと、3シーズンぶりの本大会出場となったレアル・ソシエダが対戦。
マンチェスター・Uは公式戦5試合無敗で、レアル・ソシエダは公式戦3試合無敗でこの一戦に臨む。マンチェスター・UのGKディーン・ヘンダーソンはELデビューを果たし、エディンソン・カバーニやドニー・ファン・デ・ベークは招集外となっている。レアル・ソシエダのFWアドナン・ヤヌザイ、MFダビド・シルバはスタメン入りした。

 なお、試合は本来、レアル・ソシエダの本拠地『レアーレ・アレナ』で行われる予定だったが、新型コロナウイルス対策でイギリスからの渡航が制限されているため、中立地のイタリアで開催されることが決定。試合はユヴェントスの本拠地『ユヴェントス・スタジアム』で行われた。

 レアル・ソシエダは開始早々にマンチェスター・Uのゴールを脅かす。
2分、高い位置でボールを奪い、アドナン・ヤヌザイがエリア手前から左足で巻くシュートを放つが、わずかにゴール左に外れた。

 マンチェスター・Uは19分、ブルーノ・フェルナンデスが左サイド前方でスルーパスを受け、中央へ折り返すと、エリア内中央に走りこんだマーカス・ラッシュフォードが右足で合わせるが、GKにセーブされる。こぼれ球をブルーノ・フェルナンデスがヘディングでシュートするが、カバーに入った相手ディフェンダーにブロックされた。

 マンチェスター・Uは27分、試合を動かす。左サイドでボールを受けたラッシュフォードが浮き球のスルーパスを送ると、これにブルーノ・フェルナンデスが反応する。相手GKとディフェンダーが交錯し、こぼれたところをブルーノ・フェルナンデスが右足で流し込んだ。
レアル・ソシエダは38分、ミケル・メリーノがエリア内左を深くえぐり、中央へ折り返すと、イゴル・スベルディアが右足で合わせる。しかし、相手ディフェンダーにブロックされる。

 1点リードで後半へ折り返したマンチェスター・Uは57分、追加点を奪う。左サイドでボールを受けたラッシュフォードが前線のダニエル・ジェームズへ送ると、1タッチブルーノ・フェルナンデスにスルーパス。これを右足でゴール右下に決め、2点差とした。ブルーノにオフサイドの疑いがあったが、VARの結果、得点が認められた。


 さらにマンチェスター・Uは65分、フレッジが自陣からスルーパスを送ると、これに抜けたラッシュフォードが右足でゴール右下に流し込み、3点差とした。マンチェスター・Uは83分、メイソン・グリーンウッドに代えてアマド・ディアロを投入。トップチームデビューを果たした。

 勢いに乗るマンチェスター・Uは試合終了間際の90分、右サイドでスルーパスを受けたジェームズが独走し、エリア内に侵入すると、そのまま右足でゴール左下に決め、4点差とした。

 試合はこのまま終了。マンチェスター・Uがアウェイでレアル・ソシエダを4発で破り、ラウンド16進出へ大きく近づいた。


 セカンドレグは25日、現時点ではマンチェスター・Uのホーム、オールド・トラフォードで行われる予定となっている。

【スコア】
レアル・ソシエダ 0-4 マンチェスター・U

【得点者】
0-1 27分 ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)
0-2 61分 ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)
0-3 65分 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)
0-4 90分 ダニエル・ジェームズ(マンチェスター・U)