通常であれば準決勝と決勝はホーム&アウェイで行われるが、新型コロナウイルスの影響でシンガポールでの集中開催となっている今大会は、同国での2回戦制で争われる。
前回王者のベトナムがグループ2位通過となったため、タイとベトナムという東南アジアの2強が準決勝で激突。注目の一戦はタイが14分に相手CKからのカウンターで速攻を仕掛けると、ベトナムDFのミスもあって最後はMFチャナティップが先制ゴールを決める。その後もタイが多彩な攻撃でベトナムゴールに迫ると、23分にはディフェンスラインから5本のダイレクトパスをつなぐタイらしいパスワークでチャナティップが2点目のゴール。2大会ぶりの王座奪還を目指すタイが2点のリードを奪った。
連覇を狙うベトナムも反撃に出たが、MFグエン・クアン・ハイのシュートが2度ゴールポストをたたくなど得点はならず。
文=本多辰成