アトレティコ・マドリード所属のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに、古巣復帰の可能性が浮上しているようだ。9日、『マルカ』や『アス』など複数のスペインメディアが伝えている。


 現在23歳のJ・フェリックスは、母国の名門ベンフィカで頭角を表し、2019年夏にクラブ史上最高額の1億2000万ユーロ(約188億円)でアトレティコ・マドリードに加入した。同クラブでは公式戦通算131試合の出場で34ゴール18アシストをマークしているものの、2022-23シーズン前半戦は出番が減少。今年1月に半年間の期限付きでチェルシーへ移籍し、公式戦20試合出場4ゴールという成績を残した。

 期限付き移籍期間の満了に伴い、今夏にアトレティコ・マドリードに復帰したJ・フェリックス。現地時間10日月曜日からプレシーズン活動に参加予定の同選手だが、ディエゴ・シメオネ監督率いるチームにもはや居場所はないようだ。J・フェリックスがアトレティコ・マドリードで背負っていた「7番」は、新シーズンからはフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのものになることが既に決定。
また、『マルカ』が報じたところによれば、アトレティコ・マドリードは、シメオネ監督との不仲が噂される同選手の売却を希望。今夏の今後の補強方針に関しては、J・フェリックスの放出とその方法に大きく左右される可能性が高いとも報じられている。

 J・フェリックス本人もアトレティコ・マドリードからの退団、及びチャンピオンズリーグ(CL)出場が可能なクラブへの移籍を希望している模様。そして、同選手の希望を満たす新天地候補として、パリ・サンジェルマン(PSG)と古巣ベンフィカが浮上しているようだ。PSGについては、ルイス・エンリケ新監督がJ・フェリックスに関心を寄せているものの、実際に獲得に乗り出すかどうかは現時点では不透明だという。一方のベンフィカは、下部組織出身の同選手の復帰を本格的に検討しており、すでにアトレティコ・マドリードとの交渉の場も設けているようだ。
しかしながら、財政上の問題から完全移籍での獲得は難しく、現在はレンタル復帰の可能性を模索中と報じられている。

 依然として去就が不透明となっているJ・フェリックス。果たして新シーズンはどのクラブのユニフォームを着てプレーしているのだろうか。