コルトレイクに所属する日本代表DF藤井陽也が、14日のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)・プレーオフ3のシャルルロワ戦で、ケガから約2カ月ぶりの復帰を果たした。

 今冬に名古屋グランパスからコルトレイクへとレンタル移籍すると、加入後即定位置を確保した藤井。
3バックの一角として出場したリーグ戦5試合で2勝2分1敗と、第20節を終えた時点で勝ち点10の最下位だったチームの反撃の立役者になっていた。しかし、2月10日のシント・トロイデン戦を最後にハムストリングの負傷により戦線離脱。コルトレイクも、その後の5試合で2勝3敗と再び黒星が先行し、レギュラーシーズンのラスト10試合で14ポイントを稼いだものの、最下位のひとつ上となる15位で終えていた。

 コルトレイクはこの結果、4クラブの総当たり戦で、下位2クラブが2部降格、3番目が入れ替え戦となるプレーオフ3に回ることに。第1節を引き分けた同クラブは14日、現在トップに立っているシャルルロワとの大一番に臨んだ。試合は、前半アディショナルタイムにFWイサーク・デイヴィスのゴールで先制に成功したが、後半は守勢に回る時間が増えると、54分に同点ゴールを許してしまう。
守備に安定感を求めたフレイル・アレクサンダーソン監督は、73分にケガから復帰したばかりの藤井を投入。だが後半アディショナルタイム、痛すぎる逆転ゴールを喫する。1-2の敗北により、シャルルロワとの勝ち点差は『8(勝ち点・得失点はレギュラーシーズンから持ち越し)』にまで開いてしまった。

 残すは4試合、首位のみに与えられる自動残留には黄信号が点灯したコルトレイク。ただ、入れ替え戦となる2位RWDモレンベークとの勝ち点差は『2』のため、次節と次々節の“直接対決”が運命の一戦となる。