フランクフルトは17日、同クラブに所属する元日本代表MF長谷部誠が今シーズン限りで現役から退くこと、そして引退後はフランクフルトにとどまり、指導者として新たな役割を担うことを発表した。

 同日に行われた記者会見に登壇した長谷部は、「今シーズン限りで現役生活に終止符を打つことになりました」と発表。
さらに「いつかその時が訪れるという予感は、何年も前からしていました。今がその日に相応しい時だと思います」と続け、今後に関しては「まだ細かいことは決まっていないけれど、アイントラハト(フランクフルト)に残ることになりました。とても、とても嬉しいです」とコメント。指導者としてクラブにとどまることを明かした。

 その後、引退を決断した理由についても言及。「決断には2つの理由があります。
ひとつはフィジカル的な理由で、回復に時間を要するようになったから。もうひとつはメンタル的な理由です。もう40歳となり、次のステップに進む準備ができています。サッカーをする楽しみは、まだまだたくさんある」との考えを示し、22年に及ぶプロキャリアに幕を下ろす理由を説明した。

 また、これまでのキャリアについては、「まだ振り返るには早いと思う。キャリアの話はシーズンが終わってからになるでしょう」と語り、「まだ達成したい大きな目標を残しているからね。
それは、欧州カップ戦の出場権を獲得して、ホーム最終戦の後にファンと一緒に喜ぶことです」と主張。来季の欧州カップ戦の出場権が得られる6位以内を維持することに意欲を見せた。なお、フランクフルトは現在、5試合を残して7位と勝ち点3差の6位に位置している。