大宮アルディージャの元ポーランド代表FWシュヴィルツォクが17日、自身の公式Instagramのストーリーズ機能を更新した。

 現在31歳の“クバ(愛称)”は、2021年夏にEURO2020のポーランド代表という肩書きを引っ提げて名古屋グランパスに加入した。
抜群のシュートセンスやフィジカルを遺憾なく発揮した規格外の“点取り屋”は、大邱戦でのハットトリックを筆頭に、シーズン終了までの半年間で12得点とゴールを量産。また、クラブ史上初となるルヴァンカップ優勝にも大きく貢献するなど、歴代有数の外国籍選手としてファミリーのハートを掴んだ。

 しかしシーズン終了後、アジアサッカー連盟(AFC)からドーピング疑惑をかけられ、4年間のサッカー関連活動禁止処分を科されることに。当然、同選手は「ドーピング物質を摂取していないことをここに宣言する」と否定。最終的に、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴が実って勝訴となったものの、1年以上もプレーする時間を奪われることになっていた。

 そんなクバは、活動再開後に半年間在籍した母国のザグウェンビェ・ルビンを経て、昨夏に大宮アルディージャに電撃加入すると、迎えた17日にルヴァンカップ・1stラウンド2回戦で名古屋グランパスと対戦。
J1クラブの底力を見せつけられる完敗となったが、試合後にアウェイゴール裏を訪れた同選手に対して、陣取る名古屋グランパスファミリーから万雷の拍手と声援が送られた。第三者に引き裂かれる形での別れとなった他、当時はコロナ禍で満足に思いを届けることができなかった分、より一層大きな感謝とエールが込められたものに。クバも2度のお辞儀と、お馴染みの両手を広げる“クバポーズ”で応えている。

 同日、自身の公式Instagramのストーリーズ機能を更新したクバは、この再会について「どうもありがとうございます! サッカー人生で初めてこんな感動を味わいました!」と日本語で綴っている。