“スーペル・デポル”の異名で欧州を席巻してから約20年、凋落の一途を辿ったデポルティーボはプリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部相当)にまで戦いの舞台を下げたが、それでもサポーターの熱量は衰えていないようだ。

 20日にプリメーラ・フェデラシオン・グループ1第33節が行われ、デポルティーボはクルトゥラル・レオネサと対戦した。
FWルーカス・ペレスとFWダビド・アルバレスのゴールで2-0の勝利を収めた、この試合を観戦しようと本拠地『エスタディオ・デ・リアソール』には29097人が来場。同リーグの1試合における最多入場者数記録を更新たという。さらに『アス』によると、15日前に行われた第31節ウニオニスタス・デ・サラマンカ戦では26566人の動員数を記録したわけだが、同週末にその数を上回ったのは、コパ・デル・レイ決勝戦だけだったと指摘(1部は延期されていた1試合のみ開催)。「リアソールはスペイン国内で、毎節入場者数が多いスタジアムのトップ10に入っており、試合が行われる1部クラブのスタジアムによってはトップ5にも名を連ねる」と綴っている。

 加えて、翌日に行われた女子チームの入場者数も記録的なものになったとのことだ。プリメーラ・フェデラシオン(スペイン女子2部)第25節カセレニョ戦には14057人を動員し、こちらも同カテゴリーの1試合における最多入場者数記録を塗り替えるものに。
また、同試合に3-1で勝利した女子チームは、リーガF(スペイン女子1部)昇格を確定させている。

 男子チームに話を戻すと、今シーズンのシーズンチケット会員は28000人を超えているという。本拠地の収容人数は32000人程で、そこからアウェイチームに割り当てられる席数を除くと、毎試合シーズンチケット会員で大半が埋まる現状だ。そんなデポルティーボは、第33節終了時点で2位と6ポイント差の首位と、5年ぶりの2部リーグ復帰が近づいている。チャンピオンズリーグ史に残る大逆転劇などが生まれた『リアソール』の熱狂は、たとえ3部リーグでも衰えることを知らない。