イタリア屈指の名門と今シーズンのドイツ王者が決勝への切符をかけ2年連続で激突する。
中盤での攻防が目立つ展開となった前半は、20分過ぎにかけて両チームがチャンスを作り合う。21分、右CKを獲得したローマはパウロ・ディバラがアウトスイングのボールをファーサイドへ供給。
28分、ハイプレスを敢行したレヴァークーゼンは、アレハンドロ・グリマルドがボックス内左でボール奪取。マイナスの折り返しをヴィルツが冷静に流し込み、先制に成功した。リードを奪ったレヴァークーゼンはその後チャンスの数を増やしていく。34分、アミン・アドリからグリマルドへ繋ぎ、ボックス内左からの折り返しにフリンポンが合わせるも枠の左へ。
対するローマは43分、ルカクを狙ったボールがボックス手前にこぼれると、これを拾ったロレンツォ・ペッレグリーニが右足を振り抜いたが、強烈なシュートは枠の右へ。レヴァークーゼンは45+1分に数的優位のカウンターから決定機を迎えたが、2度に渡る至近距離からのシュートはローマ守備陣の体を張ったブロックに阻まれた。前半はこのまま0-1で終了する。
後半の立ち上がりは1点を追うローマが攻勢を強める。56分にはディバラの左CKから決定機を創出。
2点ビハインドとなったローマは途中出場のサルダル・アズムンにボールを集め追撃の1点を狙うも、レヴァークーゼンのDF陣も粘り強い対応を見せ、決定的なシュートを打たせない。84分にはボックス内のアズムンがペッレグリーニのパスを引き出すも、ピエロ・インカピエが鋭いタックルを敢行し、強いシュートを打たせなかった。最終盤にはサイド攻撃から途中出場のタミー・アブラハムに決定機が訪れたが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。
試合はこのまま0-2で終了し、ブンデスリーガ、DFBポカール含めた3冠を目指すレヴァークーゼンが今シーズンの無敗記録を「47」に伸ばし、EL決勝進出へ大きく前進した。セカンドレグは現地時間9日にレヴァークーゼンの本拠地『バイ・アレーナ』にて行われる。
【スコア】
ローマ 0-2 レヴァークーゼン
【得点者】
0-1 28分 フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)
0-2 73分 ロベルト・アンドリッヒ(レヴァークーゼン)