プレミアリーグ第36節が現地時間6日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはクリスタル・パレスに0-4の完封負けを喫した。

 敵地『セルハースト・パーク』に乗り込んだマンチェスター・ユナイテッドは、12分にミカエル・オリーズに中央を突破され易々と先制されると、40分にはショートカウンターからジャン・フィリップ・マテタに追加点を献上。
後半にはタイリック・ミッチェルとオリーズにネットを揺らされ、追撃の1点すら奪うことができずに0-4で敗れた。クリスタル・パレスには昨年9月の前回対戦でも敗れており、“シーズンダブル”を許した形となっている。

 これで直近5試合の戦績は1勝3分1敗に。ヨーロッパコンペティションへの出場権を確保するために、少しでも上位勢に食らい付きたいところだが、この日の敗戦によって同勝ち点のチェルシーを得失点差で下回り8位へ転落した。今シーズンは序盤戦から安定感を欠いた戦いが続いており、今節終了時点での全公式戦を通じた総失点数は「81」に到達。データサイト『Opta』によると、この数字は1976-77シーズンと並ぶ単一シーズンでの最多失点記録となっているようだ。
また、現時点でのリーグ戦「13敗」もプレミアリーグ発足後の記録としてはクラブワーストとなっている。

 試合後、マンチェスター・ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督は、イギリスメディア『スカイスポーツ』に対し「明らかにパフォーマンスが低かった。望んでいたようなプレーができなかったし十分ではなかった。非常に失望している。我々もファンと同じように戦い続けるべきだったバックラインには大きな問題があった。それに対処し、もっと上手くやる必要があった」と言及。
その上で「あってはならないゴールだ。どう守るべきかについては明確に指示しているが、それがピッチ内に持ち込まれていなかった」と序盤に献上した先制ゴールを嘆いた。

 また、一部で今シーズン限りでの解任論が浮上していることについては、自身がマンチェスター・ユナイテッドの監督として適任であるとしつつ、「適切な選手が揃っていれば、我々は良いスカッドを築くことができる。バックラインのほぼ全員を欠いた状態では問題が発生する」とコメントしている。

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間12日に控える次節で本拠地『オールド・トラッフォード』に暫定首位アーセナルを迎える。