インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長は、パリオリンピック(五輪)出場を懸けたAFC-CAFプレーオフに臨むU-23インドネシア代表にセレッソ大阪所属のDFジャスティン・ハブナーを招集したいと考えている模様だ。6日、インドネシアメディア『Fimela』が伝えている。


 現在20歳のハブナーは、オランダ・北ブラバント州スヘルトーヘンボス出身。母がオランダ人、父がインドネシア人であり、今年インドネシアに帰化した。1月12日から2月10日にかけてカタールで開催されたAFCアジアカップ2023では、インドネシア代表の一員として出場を果たしている。

 さらに、ハブナーは4月15日から今月3日にかけてカタールで開催されたAFC U23アジアカップ2024にもU-23インドネシア代表として参戦した。この大会では上位3チームにパリ五輪の出場権が与えられ、4位チームはアフリカ予選(アフリカ U-23ネイションズカップ2023)4位チームとのAFC-CAFプレーオフ出場権を得る。最終的にはU-23日本代表が同大会優勝を果たし、準優勝のU-23ウズベキスタン代表、3位のU-23イラク代表とともにパリ五輪出場の切符を掴み取っている。


 3位決定戦でU-23イラク代表に敗れたU-23インドネシア代表は、アフリカ U-23ネイションズカップ2023で4位に入ったU-23ギニア代表とのプレーオフを9日に控えている。『Fimela』によると、PSSIのトヒル会長は重要なプレーオフにハブナーを招集したいと考えており、所属クラブのC大阪に「もう一度だけ我々を助けてほしい」といった内容の書簡を送ったという。ハブナーのU-23インドネシア代表への派遣期間は、AFC U23アジアカップ2024終了日の今月3日までとなっていた。

 なお、『Fimela』はトヒル会長が「Jリーグはシーズンの終盤ではなく序盤なので、ここは寛大になって彼をもう一度派遣してほしい」と語っていたことを伝えている。