バイエルンに所属するドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出をかけた大一番への意気込みを語った。7日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。


 4度目の欧州制覇を目指すバイエルンは、コペンハーゲン、ガラタサライ、マンチェスター・ユナイテッドと同居したグループAを無敗で首位通過。その後はラウンド16でラツィオ、準々決勝でアーセナルを撃破し、ベスト4へ駒を進めた。決勝の地『ウェンブリー・スタジアム』への切符をかけた準決勝はレアル・マドリードとの顔合わせに。本拠地『アリアンツ・アレーナ』で行われたファーストレグは2-2のドローに終わっている。

 優勝した2019-20シーズン以来の決勝進出がかかる現地時間8日のセカンドレグでは、レアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』に乗り込む。経験豊富な守護神ノイアーは「良い状態で試合に臨むことが両チームにとって重要だ。
最初のゴール、キックが非常に重要な意味を持つだろう。レアル・マドリードのようなチームと対戦する時は、細かい部分が重要になる」と前置きしつつ、次のように大一番への意気込みを示した。

「自分のままで居続ける必要があるし、ある程度の自信を持たなければならない。固まったり、恐れたりしてはならない。自分たちに襲いかかってくる感情をポジティブなものに変えなければならない。それをピッチ上で表現できれば、決勝へのチャンスを掴めるはずだ。
恐れを抱いてここへ来たわけではないし、大きな自信を持っている。先週も試合をしたので、しっかり準備できるはずだ。ホームでレアルに勝つチャンスがあるのならば、ここでも同じはずだ」

 1週間前のファーストレグではヴィニシウス・ジュニオールに先制ゴールを許すも、レロイ・サネの圧巻の一撃とハリー・ケインのPKで逆転。しかし、83分にヴィニシウスにPKを決められ、2-2のドローという結果に終わった。欧州屈指の強豪同士による顔合わせということもあり、セカンドレグも激戦が予想されるなか、ノイアーは延長戦やPK戦に向けた準備を進めていることを明かした。

「これは準決勝なんだ。
GKとしては何が起こっても良いように準備しなければならない。僕もチームも試合が120分を超える可能性があることを理解している。PK戦については、相手チームの全てのキッカーが危険だが、それは僕たちにも同じことが言える。ちょっとした心理戦になるだろう。最終的には自分で決めるようにしているよ」

 ドルトムントが待つ決勝へ駒を進めるのはどちらのチームになるだろうか。大注目の一戦は日本時間9日の午前4時にキックオフを迎える。