試合の立ち上がりからレオ・セアラのパフォーマンスは際立っていた。フィジカルコンタクトで相手を圧倒し、五分五分、あるいは不利と思われるボールでも見事にキープし、攻撃の起点を創出。オフ・ザ・ボールでも動き直しを繰り返し、守備でも前線から献身に追いかけて存在感を示した。
すると22分、左サイドから上げた安西幸輝のピンポイントクロスをスタンディングヘッドで合わせて先制点をマーク。試合後に本人も「自分の特長であるヘディングでゴールを決めることができて嬉しい」と語ったが、まさに名刺代わりの初ゴールとなった。
初得点で勢いづいたレオ・セアラは、25分に難しい浮き球のパスを見事なコントロールで足元に収めて追加点を記録。さらに41分にはペナルティエリア内のこぼれ球にいち早く反応してPKを獲得すると、鈴木優磨にキッカーを譲り、今季初ゴールをプレゼントした。
レオ・セアラはPKを譲った理由について、鈴木と共にPKのトレーニングの練習してきたことに加え、「シーズン序盤で得点を決めることはフォワードにとって、ものすごく大事なことなので(キッカーを)譲った。自分が3得点(ハットトリック)する運命であれば、PKでなくても(そのあとの流れの中から)決められたはず」と説明した。
その後、75分にベンチへ下がるまで献身的にプレーを続けたレオ・セアラ。2得点+PK獲得の本拠地デビューを終え、「フォワードの選手にとって得点を決めることは自信につながるし、ピッチ上での落ち着きにもつながる」と自信を深めた様子で、「鹿島がホームで強いことは知っているし、優勝するチームはホームで必ず勝利を積み重ねないといけないと思うので、今日の勝利はとても大きいと思う」と試合を総括した。
鹿島は次節、26日にホームでアルビレックス新潟と対戦する。
【ゴール動画】鹿島アントラーズFWレオ・セアラの2得点!